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2024年9月の日記

更新日:9月30日


9月30日


今年の秋の葉日記

下素描の墨書き


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9月26日


昨日の美術館からの帰り道カワセミを見つけた

目の端にいる鳥の動きが今まで見たことがない鳥と感じ目で追っていると

水面すれすれを飛んだ時に、綺麗な青色が見えた

ん?っと目を凝らしオレンジの羽が見え

横を向いたシルエットの、嘴の大きさからカワセミだとわかった

映像では見たことがあるが野生では初めて

じっと池を覗く様子、池に飛び込む様子に見入った


カワセミは春夏を日本で過ごし秋に暖かい地方に行く渡り鳥

緑が多い緑地と言えどここは川崎

どこか東北や北関東からの寄り道だったのかな



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9月のある日


学生・助手時代と飲み会の多い研究室だったが

その特徴を作った先生が亡くなったことを知った

その先生の授業を受ける事は出来なかった世代だが

研究室にあった先生の作品や周りの人から聞くエピソード

また先生の研究室だった先輩達の仕事

技材の大切な展示に来館された時の立ち振る舞いをみて

きっと私も尊敬する先生になっていただろうなと思う存在だった


私は近い存在ではないが、

研究室にとって大切な人が亡くなるのは寂しいこと


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9月13日


川崎の夏のこども絵画教室が終了

今年は一課題毎に作家を取り上げ、作家の技法や表現方法を知ってから制作する流れをとってみた


これまでも作家紹介はしていたが、限定的な技法と合わせて紹介することで、子ども達がある一点の地点から自分のイメージを広げやすい雰囲気を感じた


3年前に開講した当初は、参加してくれる子達は皆、美術や工作が好きなこどもが多いものだと思っていたが、実はそうでもなく

“描くの苦手” “親に行ってきたらって言われた”

とあまり乗り気じゃないような子もいることに気付かされた


でもどの子も、“何かやりたい” “楽しい事したい” 気持ちには満ちていて

何かきっかけをチラつかせると、皆の思考が動き出すことに気づき

きっかけについて深く考えるようになった


小学1年生から6年生がいる教室で、感じ方もさまざま、人の話しを聞く集中力もさまざまで、

あまり授業的なスタイルは取れないが、実演を見せたり、個別におススメの話しを耳打ちしたり

それぞれのペースを探りながら、色んなきっかけを模索する日々だった


課題で悩むのとは別に、

賑やかになりすぎたり、時折なぜかケンカをして仲裁にはいるか悩んでいると

気づいたら一緒にイタズラをしている様子があったり

自分の子供時代を思い出し楽しい時間でもありつつ、

楽しいものへの瞬発力と切り替えの速さを子ども達から思い出させてもらった





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9月の庭




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9月のある日


甥っ子達と熱海の海へ

夏休みらしい日だった



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9月11日


技材の学生の作品を見に藝祭へ

先週の長引いて台風中

藝祭の神輿の制作に影響はないかと気になっていた


上野公園ではアートマーケットが開かれ

学生が制作した作品や商品にたくさんの人だかりが出来ていた

自分のお気に入りの作家を見つけるのも楽しく

私もこれまで手拭いや箸や器など購入しその後も気になる作家になっている人もいる


公園を抜けて大学の通りに出ると車道に神輿が並んでいた

迫力ある閻魔様、無病息災を願ったガネーシャ、白く美しいガルーダ、七色の鳳凰

どれも気迫や神々しさを放っていて、やっぱり藝大生凄いと感じた


絵画塔のでは、作品を一通り見つつ来ている人にも目がいった

関係者の他に、受験生、アート業界らしき人、こども連れの家族

自分が学生の時よりも人は多く、色んな人たちが来ている




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9月のはじめ


暑さ&雨がなく、植物には大変な年だったのだと思う


私自身も花粉症の季節をなんとか過ぎたくらいに風邪をひき

暑さのせいで免疫力が落ちたせいか、7月8月と調子が悪かった

極力病院に行きたくない性格なのだが

夜中咳が出て気管が狭くなり、これはもう降参と近くの内科にかかり

風邪の菌はもう大丈夫だろうが、体が元に戻らないのだろうという診断

気管を広げる薬をもらい飲んでみると夜の呼吸の危機はなくなった

しかし薬では根本解決にはならないし、薬を飲むのが不本意

鍼灸院に行き身体の歪みを整え、回復するよう正していくことに

睡眠 栄養 運動 を今の自分用に少し見直そうと思う


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9月のある日


美術館の夏の企画展示、最後の作家さんの搬出を見送り終了


昨年から作家選び、展示プランを聞きながらの会場構成

それと同時並行での図録作成に関わった

近くで仕事の様子は見てきたが、初めて仕事として携わる内容も多く

導線や会場を想像しながらの展示構成や配置は、設営当日、図面のイメージを空間に当てはめるための設営業務さんへの指示がまだまだだった

立体制作が苦手だったり、高校生の数学の時に空間ベクトルで躓いたり

自分の足りないところがここにも出たかと感じつつ、学びの多い機会だった


図録制作は初めてだったが、図録のために送られてくる、作家さん達の言葉を読むのはとても楽しく、文章にもそれぞれの雰囲気が出ていて、自分の文章も考え鍛えたいと思えたり

担当での話し合い、デザイナーと印刷所との繋がりの中で、良いなと思える一冊の本として完成した時は、嬉しくほっとした

色々な想いが詰め込まれ、たまたま一つのものになった本を見ていると、描く一枚の葉っぱを見てる気持ちになった


展示期間中、毎週の様にイベントがあり、個性あるワークショップや、

美術館の展示とは思えない音楽&ダンスイベント、美術館の授業などなど

テーマとして掲げていた「実験、アート、キャンプ、夏」を大いに感じられ

こどもから大人までたくさんの人が楽しんでいる様子を見ることが出来た

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